ゲンゴロウ産卵床にくわい!?家庭で育てるくわいの栽培記録と入手の苦労話

いきものと暮らし編
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くわいと言えばお正月だと思いますよね。ゲンゴロウを飼育する人にとってはそれだけじゃないって知ってました?SNSでもけっこうたくさんのゲンゴロウ飼育されている人がくわいについて言及されててびっくり。我が家はくわい栽培にも手を出しちゃいました。

くわいって野菜じゃなかったの?

ある年の年末。
「くわいが欲しいんだけど」
--夫がそう言いだした。

てっきり、お正月にちょっと縁起物でも食べたいのかと思った。

が、違った。
「ゲンゴロウの卵を産ませるのに、ちょうどいいらしい」

くわい……飼育用だった

くわいを求めてスーパーを巡る日々

「くわい」といえばお正月の縁起物。大きな芽が出ることやまっすぐと伸びる姿からおせちに食べるようになったらしい。

しかし、私たちが住む地域ではくわいを食べる習慣はなく、全然見つからない。
「おせちの時期に本当に売れてるの?もっと早くに買わないといけないとか」
と言いながらスーパーの食品コーナーを巡る日々。

くわいの入手方法が知りたいとネットで情報を見るが、くわいを食べる地域では当然のようにおせちの時期にはふつうに手に入る様子。あきらめ半分で毎日くわい探しを続けました。

そしてついに!年も変わる頃になり、小さなくわいが入ったパックをよく行くスーパーで見つけたのでした。よかった。
…その後、我が家では食べ物コーナーで飼育用品を探すのが日常となるのです。

引っ越して知った吹田くわいなるご当地品

くわいと一口に言っても種類があり、一般的なのはどうやら青くわいというもの。前回私たちが見つけたくわいも青くわいでした。しかし他に白くわい吹田くわいなるものがあるということを知りました。

それは大阪に引っ越して来た昨年のこと。私たちはご当地品の吹田くわいがあるということを耳にしたのです。毎年くわいを入手するようになってから、「どんだけくわい食べるんだろう」と思われるくらいくわいを購入していた我が家。

夫は吹田くわいという存在があるらしいという情報を知ってから「いいなぁ吹田くわい」「どこで手に入ると思う?吹田くわい」と吹田くわいが気になる様子。そんな夫を見てなんとか手に入らないかなと私もネットで調べていました。

吹田くわいがどうしても欲しい理由

そんな時に遊びに行った万博記念公園の管理された池で吹田くわいを偶然見ることができたのです。ちょっと小ぶりだからかわいく思えます。そしてとっても伸びる青くわいよりも水槽からはみだしにくそう。(←ここ重要!)

夫はくわいを見てゲンゴロウ飼育と結びつけ、「これは育てたい!」と栽培を心に決めた様子。ご当地品であることと、小ぶりなところが気に入ったようです。

そして私はというと、どうやって手に入れようか…。悩みが増えました。

家庭でできる!くわいの簡単な育て方

そんなこんなしながらも無事に吹田くわいを手に入れた我が家。今年は庭のコンテナビオトープで青くわいと吹田くわいを栽培中です。吹田くわいはまだ花が咲くところまでは見れていませんが、丈夫なくわいは家庭菜園でも十分育てることができます。

はじめてのくわい栽培の年。冬を乗り切れ

最初の年、「くわいが欲しいんだけど」の一言からおせち用のくわいを購入したものの、くわいは春になってから植えようということで保管をすることにしました。

最初は水を張ったカップにくわいを入れて常温で保存していたのですが、水を定期的に換えないとどろどろになっていきます。忘れがちになってしまうんです。しかも、暖房を使っていたのでだんだんと芽が伸びてきました。

そこで水を入れたカップにくわいも入れたら、冷蔵庫に入れて暖かくなるまで保存しました。水換えの必要はもちろんありますが、うまく冬越しできました。

くわいを大型水槽へそのまま投入

春が近づいてきて常温に出しているとだんだんと芽と根が伸びてきます。そこで夫はくわいをそのまま大型水槽へ投入しました。当時ドジョウが水槽にいて、下は川砂だったのですがどんどんと伸びていきました。

この年、あっというまにくわいは水槽よりも大きくなって水槽を占拠しました。

次の年以降はくわいをコンテナビオトープへ

次の年以降は一部のくわいをそのまま日当たりの良いコンテナビオトープへ入れて、春になると芽がでてくるようにしました。水位が少なくならないように夏場などには水を追加するのだけは忘れないように気をつける必要があります。

そうして今年も買ってきたくわいをそのままコンテナビオトープに植えて冬越しし、春になると芽が出てきました。ただ、今回はコンテナビオトープの土が少なくてあっという間に根が見えてきてしまうようになりました。

くわいを種から育ててみたい

家庭菜園が趣味の私は、くわいもいつか種から育ててみたいなと思っています。

前からオモダカによく似た葉と花だと思っていたのですが、くわいはオモダカ科でオモダカの栽培品種だとか。そうと聞いたら花を咲かせて種も採って春になったら種まきをしてみたい!でもその前にゲンゴロウ用になるのかな…。

実は食べたことがない。味はどんなの?

そしていまだにくわいは育てているけど食べてない(笑)

どうやって食べるのか?どんな味がするのか?見た目的には里芋とかゆり根を想像しているのですが実際どうなんでしょうか。

調べてみたのですがくわいチップスとか、くわいのから揚げなんておいしそう。長いももじゃがいももさつまいもも揚げるとみんな美味しいからおいしいんじゃないかと思っています。「今年は食べてみようよ」って夫に言ってみようかな。

食べ物も生きものも、つながっている

野菜としてのくわいですがゲンゴロウの産卵床として我が家にやってきて、家庭で栽培しようとするところまでになりました。こうしてみると食べ物も生きものもつながっていることがよくわかります。

今回もまた、身近な自然とのつながりがちょっと変わった形でやってきたのでした。次は何がやってくるのかちょっと楽しみになっていたりして。


今年もゲンゴロウが生まれました
クワイからでてきたゲンゴロウの幼虫

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