ビーチコーミングで見つけた「タカラガイ」探しにハマった話

休日・外出編
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【ビーチコーミングから始まった、海辺の楽しみ】
休日に海に出かけた時に拾い始めた海のかけらたちがあります。最初はシーグラスや浮き玉(ガラス球)だったのが次に普段見かけない大きな貝殻になり、最終的にタカラガイ拾いへと変わっていきました。

タカラガイを見たときに子供の頃に同じ貝でつくられたネックレスがあったことを思い出しました。祖母がホラ貝とタカラガイのネックレスを大切に戸棚に保管していたのです。

貝の名前は知らなかったですが、夫が「タカラガイ」だよと教えてくれました。

「ここにはタカラガイが多いよ」と夫が教えてくれた浜辺

タカラガイ以外にも珍しいものが落ちてた

昔、調査で通っていた海岸にはたくさんのタカラガイがあったといって連れて行ってくれました。たしかにそこにはタカラガイがたくさん落ちていました。

次に、「ここにもタカラガイがたくさんあったはず」と言って連れて行ってくれたのは、カズラガイとかイモガイのようなお土産物として売られていそうな大きな貝殻がたくさん落ちている場所でした。

大きな貝殻が打ちあがる場所にはタカラガイもたくさん落ちていました。たくさんありすぎて拾いきれない!でも基本的には同じタカラガイばかりです。他のも見てみたいな…。

ある時偶然通りかかった海辺のお土産屋さんでたくさんの貝殻とともにこっちでは見たことのない種類のきれいなタカラガイがあるのを見かけました。「ここで買っちゃう?」「いやいや自分で探したいよね。やったー!見つけた!ってやりたくない?」

こうして休みの日に近場の海岸を巡ってタカラガイ探しをはじめたのです。

タカラガイってどんな貝?

タカラガイ

タカラガイ科の巻貝をまとめてタカラガイというそうです。それぞれにはさらに細かく名前がついています。タカラガイはツヤツヤで丸いフォルムが宝石のようです。

タカラガイの中には貝貨(ばいか)といって貨幣として使用されていた歴史があります。その歴史は紀元前5500年頃のメソポタミアにまで遡れるそうです。他にもお守りとして使用されていたのではないかと言われています。タカラガイは日本の貝塚からも発見されています。

タカラガイ拾いをする中で、歴史が好きな私はタカラガイのことを知りたいなと思い図書館で「貝の考古学(ものが語る歴史シリーズ22)というのを見つけて読んだりもしました。(影響されやすく、今度は貝塚や海岸沿いの遺跡が気になりだすという始末。)

↑この本。今住んでる地域の図書館にはなかったから読み返せなかった

そんなタカラガイは生きているときと貝殻状態の見た目がまったく違います。生きているタカラガイはまだ見たことないのですが、図鑑で見る限りこれがこの貝殻になるのか??と思ってしまいます。いつか一度は生きている姿を見てみたいな。

見分けが意外と難しい?図鑑とにらめっこする時間

拾ったタカラガイは図鑑と比べて名前を調べるのがまた楽しいです。時間が経って劣化してるものなどは模様が消えてしまってどの種類かという同定が難しく、何回も図鑑と貝を見比べてああでもない、こうでもないとやるのも楽しみの一つです。

そんなとき、家にある図鑑が大活躍してくれます。夫が持っていたタカラガイの図鑑はいろんな状態のタカラガイの写真が載っているため「これに似てる!」と見つけやすいのです。これがなかったら、一番きれいな状態のタカラガイしか写真がなくて、似てるけど違うかも…。と今以上に分からなくなっていたに違いありません。

採集したときの記録、ちゃんと残してますか?

拾ったタカラガイ(一部)以前に写真に撮っていた

ただただ拾うのが楽しくて、私はせっかくたくさん拾ったのに採集場所や日時を記録していませんでした。夫に言われて途中から日付と場所を書いたものもあるのですが、今見ると「どこで拾ったのか分からない貝」もたくさんあります。

これって標本としては不十分だそうで、せっかくあちこち行って拾ったんだからちょっともったいないことしたかもなと思っています。

次からはノートやアプリ、写真などで記録を残したいなと思っています。

タカラガイ探し、こんなふうに楽しんでいました

タカラガイが拾える場所とそうでない場所がある

最初はただただ拾っていたのですが、途中からはどこでどんな種類を見つけたとか、図書館に行って他の人が記録していたものと見比べてみたり(県内でタカラガイを拾って記録した方の冊子があった)、月によって見つかる種類が違うとか、場所によって見つかるものが違うなどを二人で一緒に探して歩きました。時期的には冬が一番タカラガイが見つかりやすいので、強風の中探し歩いたりもしました。

そんな中でもやっぱりまだ拾ったことがない種類のタカラガイを見つけたときと、大きいタカラガイを見つけたときは嬉しくて何回もタカラガイ探しに出かけました。

今でもお気に入りの貝は保管しています。紫外線にあてると劣化してしまうので、日光には要注意です。また、拾ったままだと海水がついているので数時間水道水につけてからしっかり乾燥して保管することをおすすめします。

ビーチコーミングってなに?誰でも楽しめる自然観察

何もないように見えてよく見たらいろいろ見つかる(ここは小さい貝殻多めの場所)

ビーチコーミング=コーミングはくしで髪をとかすことから、海岸に打ちあがった自然物を観察・収集することを言います。

貝殻だけではなく、流木や海藻、漂流物などいろんなものを「海の贈りもの」として楽しむ遊びです。海で泳ぐことができなくても海を楽しめるので、手軽に誰にでもはじめることができ人気があります。

海について知ることができるので自由研究にもぴったりで、夏休みに家族で収集している姿もよく見かけます。季節によって見つかるものも変化するのも楽しいです。

はじめてでも楽しめる!タカラガイ探しにあると便利なもの

タカラガイ探しに行くなら

  • 拾った貝を入れるケース(意外と割れやすい)
  • 帽子!(実は岩場のほうがタカラガイが見つかるんだけど日陰がないところが多いから)
  • タオル(人間用)
  • ビニール袋(まだ中身が入っていると臭くて泣きそう。そんな時に使用)

家に帰ったら

  • 貝殻図鑑(おすすめはタカラガイ・ブック(改訂版)ー日本のタカラガイ図鑑ー( ‎成山堂書店)ですが今もう手に入りにくいみたいで、びっくりする金額で売られてました…たまにメルカリでまだ買ってもいいかなというお値段で出品されてることがあります)
  • ピンセット(中に砂がつまっていたりするから慎重に取り除きたい)
  • 箱があれば保管もばっちり(ちゃんとした標本用のでなくても100均の木箱でもできる)
\これは電子書籍版です/
タカラガイ・ブックはタカラガイのみだったけれど、これは他の貝も調べることができる&タカラガイの生きている姿が見られてこんなだったのか!とびっくりするはず

また拾いに行きたくなる、小さな宝さがし

1日で拾った貝など(ウニとかシーグラスも入ってる)

名前がわかるとうれしくてまた拾いに行きたくなります。拾って集めるって楽しいですよね。子供の頃に石ころや木の実を拾って大切に箱に入れてたりしませんでしたか?

たまに思い出してタカラガイを見ると、タカラガイ拾いを楽しんだ時のことを思い出してちょっと元気がでます。

今度やるときはちゃんと記録も残してもっと深く楽しみたいな…でも引っ越して海が遠くなっちゃったのでしばらくタカラガイ探しはお預けとなりそうです。

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