コガムシを入れたら水槽がピカピカに!?藻だらけ水槽が透明になるまで

いきものと暮らし編
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田んぼに水が入りはじめると現れる「夜の訪問者」たち

今年も近所の田んぼに水が入り始めました。少し前から「まだ田んぼに水が入らないよね」とそわそわしていた夫は近所の田んぼの田植えの時期が待ち遠しい様子。

それもそのはず、水生昆虫たちが水が入った田んぼなど水まわりに現れはじめるからです。

コガムシとの出会いは橋の上

今年最初のコガムシとの出会いは橋の上でした。いつもの散歩コースに入っている夫お気に入りのその場所はいろいろな生きものに出会えます。

コガムシも灯りにつられたのか橋の上で止まったりひっくり返っていました。

散歩がてらに虫採集…のはずが本気モードな夫

「散歩ついでに虫がいたらいいな」くらいの気持ちで出かけたのですが、その日はいつもよりたくさんの虫がきていました。コガムシも何匹もいます。そのほかにもお目当ての虫がいる様子で夫は夢中になって手持ちのライトであたりを照らし、虫を探すのでした。

夜な夜な拾い集める「掃除やたち」

こうして我が家には夜な夜な広い集めたコガムシならぬ今後大活躍の「掃除やたち」が終結。この日から新しい仲間として我が家の一員となったのです。

メダカ水槽が限界!藻だらけになった原因とは?

うちにはとある場所から連れてきたメダカたちもいます。今年も毎日のようにたくさんのメダカの子が生まれています。そのお世話係は私。

私が水換えをサボった結果…

メダカは屋内と屋外と分けています。屋外は基本的にあまり手を加えなくても大丈夫です。しかし、屋内では餌をやったり、ライトをつけたり、水をかえたりと作業があります。

それなのに「まだ大丈夫かな」と私が水換え&水槽掃除をすっかりサボっていました。

「ライトをつける時間が長いと藻とかコケがはえやすいよ」と夫に言われていたのにも関わらず、メダカ水槽がお見せできないほどの藻だらけに…。

緑のカーテン状態になってしまった水槽

緑のカーテンというとちょっと感じが良くなってしまいますが中の様子がほとんど見えないくらい緑色になってしまいました。

「これはまずい。メダカが泳ぎにくくなってしまう」水槽を一度リセットしようかと考えて、夫に「藻だらけになっちゃったから、全部出して掃除しようと思う」と話しました。

そこで思いついた「掃除代行作戦」

すると夫が「コガムシ入れたらいいんじゃない?」と言い出しました。コガムシがきれいにしてくれるんじゃないかというのです。

「いやいや、これはひどすぎる状態だから無理でしょう。」と思う私をよそに、「お掃除を依頼された者です」などと言いながら3、4匹ほどのコガムシを水槽に入れはじめました。

コガムシ投入作戦、開始!効果は想像以上

正直私は期待していませんでした。次の日に見たときもコガムシはぷかぷかと浮かんだり、下のほうをもぞもぞと歩いているだけに見えたからです。

メダカと一緒に暮らせるの?注意点は?

「そもそもメダカと一緒で大丈夫なの?」いつも夫が水槽に複数種を入れるときに思うのですが、どの組み合わせが大丈夫で、どの組み合わせがだめなのか私にはいまいちわかりません。

今回もメダカとエビと入っている水槽にコガムシを入れてお互いに大丈夫なのかと思っていました。

それはコガムシの成虫は水草や藻を食べるほか、赤虫やメダカなどの餌も食べることもあるというのを見たから。(ちなみに幼虫は肉食で夫が毎日赤虫をあげていました。)

しかしメダカの稚魚ならまだしもここに入っているのは2cm以上はあるメダカとエビなので問題なさそうです。夫の「たぶん大丈夫でしょう」はそういうことなのでしょう。

あまりに小さい稚魚や稚エビは念のため入れないほうがよさそうです。

入れて数日で「えっ、こんなに違う!?」

肝心のコガムシ掃除代行作戦ですが、びっくりの結果でした。数日後にはなんとなく緑が減ってきたような…。という感じでしたが、10日もすると透明な水に変わっていたのです。

またも最初から写真を撮っていればこのビフォーアフターを共有できたのに、私は途中から写真を撮らねばと思い撮りはじめたため中途半端にしか藻がない状態からですが、それでもすごくないですか?

掃除してくれる理由とは?コガムシの習性

コガムシは雑食性の水生昆虫といえ、藻や水草はもちろん、魚の死がいや水槽の底にたまった残餌なども食べるので水がきれいになったように見えるそうです。たぶん我が家はこういうことだったのだと思います。

ちなみに夫に「苔は食べないから自分で掃除しないととれないよ」と言われた言葉通り、ガラス面についた苔はまだそのままです。…いいかげんに掃除しないとです。

\苔とりはいつもこれ使ってます。曲面タイプが便利/

泳ぎがちょっと下手で愛嬌あり?コガムシ観察記

コガムシとゲンゴロウ、素人の私にはどっちがどっちか最初の頃はわかりませんでした。よく見ると全然違うんですけどね。

ゲンゴロウよりちょっと不器用な泳ぎ方

ゲンゴロウはすいすいとかっこよく泳ぐのですが、コガムシはあまり泳ぎが得意じゃないらしいです。ぷかぷか浮いたり、バタバタと泳いだりします。見ているとそれがだんだんとかわいく思えてくるから不思議です。

柏餅!?ユニークすぎる卵のうの見た目

初めてコガムシの卵をみたときは衝撃でした。というより、「これは何?柏餅そっくりのものが浮いているんだけど」と思いました。

コガムシの卵のうだとわかった後は夫と「柏餅」と呼んでいます。サイズは手の爪サイズなんですがとてもよくできた柏餅です。5月から6月ごろの田んぼや水たまりで見られるそれは、今ではすっかり季節を感じるものになりました。

産卵シーンはまるで3Dプリンター

かなり短い動画です。編集なしなので環境音も入ったままです。音が大きい可能性もありますのでご了承ください。

もうひとつ、コガムシの産卵シーンは衝撃的でした。柏餅はいったいどのようにつくられているのだろうと思っていました。それが、まるで3Dプリンターのように卵のうをつくっていたのです。すごいものを見つけたと夫と夢中で動画を撮りました。

長時間見続けて二人とも足がいたくなったのはいい思い出です。

【観察記録】水槽飼育で感じたこと・注意点

メダカ水槽は私の担当なので、まだ10日ほどですがその様子です。夫は卵のうから成虫になって、その成虫がまた卵を産んでとやっているのでその様子はちょこちょこ見ていたのですが、いざ「担当ね」と言われたら見てきたことをなんにも覚えていないことに自分でもびっくりです。

餌は必要?他の生きものとの相性は?

最初の1週間くらいは藻だらけにしてしまった水槽でせっせと藻を食べていました。藻がなくなってくると植えていた水草を食べているようで、水草がなくなってきています。また、メダカが落ちていた(☆になってしまってた)はずなのに、次に見たら見当たらなかったのはたぶんコガムシとエビなんじゃないかと思っています。

今はメダカの餌をつついているのを見かけるので、餌やりはしばらくメダカの餌を一緒に食べてもらう感じになりそうです。様子をみて餌やりが必要であれば夫に聞いてみようと思います。

ということで、メダカとエビとはうまくやっています。ただ、最初の2日くらいはぷかぷかしているのをメダカにつつかれていたので心配していました。そのうちお互いの場所ができたのか干渉しているところは見かけません。

透明な水とともに見えた「自然のしくみ」

コガムシは「掃除屋さん」として完璧ではないけれど、自然界の働き者として水槽環境に”良い影響”を与えてくれる存在です。観察しても楽しく、結果的に「水がきれいになった!」という嬉しい現象につながることも考えられます。

コガムシの観察は奥深い!次に見たい生きものは…?

コガムシひとつをとっても幼虫から成虫と姿をどんどん変えていくので見ていて飽きません。いったいどうしてあの幼虫が成虫のこんな姿になるのかも不思議です。

夢中で撮った産卵動画を見返しながら

他にもいろいろな生きものの姿をみてきました。「ふつうの人が見れないものを見れたね」と夫が言いますが、本当にその通りです。

次はチラっとしか姿を見られなかったカジカガエルやこっちでまだ見ていないカブトムシとかが見たいな。

夫との夜の散歩がちょっと楽しみになってきた

私自身は運動不足を解消しようと夜に夫と散歩をはじめたのですが、夫の目的は言わずもがな。「今日はどんな生きものに出会えるかな」と子供のように足取りは軽く、片手には網を握りしめタッパーをポケットに忍ばせています。

気がつくとそれが日常になっていて、夫との夜の散歩がちょっと楽しみになっている今日この頃です。

使っているのはこの水槽。まっすぐだから本来掃除はしやすい
コガムシが脱走しちゃうからふたをつけて使うよ

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