神社の神使といえばきつねや蛇などを思い浮かべる人が多いと思うのですが、ウナギを神使とする神社があるので夫と出かけてきました。
数年前からこういった「いきものに関係する神使、眷属がいる寺社巡りがしたいね」といっていたので、念願かなってのことです。
京都には多くの神使や眷属がいる寺社がありそうなのですが、夫が興味があるのは水に関係するいきもの。なので、今回出かける時に調べたのは水に関係するできるだけ実在するいきものが神使・眷属である寺社としました。
実はこの神社の前に別の神社に寄ってきたのですが、そこは飛魚の神社。しかし絵馬ぐらいしかなかったためすぐにこちらに移動してきたのでした。(行くまで写真が撮れそうな像などがあるのか分からないから私はどきどきです。)
果たしてこちらは彼のお眼鏡にかなうのでしょうか。
訪問体験(ドキドキ編)

訪れた神社は住宅街の路地を進んでいったところにある小さな神社で、社務所と書いてある建物も普通の家にしか見えません。
「まずい、またさっきのようなパターンかも。」
私は由緒書を見たり、建物を見たりして楽しいけれど、内心どきどきです。
社務所にはお守りや御朱印が額に入れて置いてあって、「御用の方はインターホンを押しておしらせください」となっていました。
「とりあえずお参り先にする?」となって振り返ると立派なウナギの像ときれいな鳥居が見えました。
ずんずん先に行き写真を撮る夫。ちょっとほっとする私。
いつもずんずん進んで行くので、私が写真を撮ろうと思うとどうしても後ろ姿が映ってしまいます。諦めて後ろ姿ごと写真を撮ってきました。
とてもきれいで新しそうな場所で、ふと横を見ると秋篠宮殿下の来られたお写真が。
「やっぱりここはすごい有名な神社のようだ」
そうしてお参りを済ませた私たちは再び社務所のあたりをうろうろ。
…夫婦そろってコミュ障ぎみの私たちにはインターホンを押すということのハードルが高く、結局勇気が出ずお参りと境内の写真だけを撮って帰ってきました。
お守りが気になったけれど…

実はこのお守りはうなぎの刺繍が入っていました。また、御朱印にもウナギの絵が描かれていました。絵馬もウナギ。ウナギの神使の像、阿吽のウナギ、手洗水にウナギ。ウナギ尽くしです。
夫は帰る道でもずっと「ウナギのお守り欲しかったな…」とぼやいていましたが、次回に持ち越しです。
実は額に入っていた見本だけでも撮影させてもらおうと引き返したのですが、反射してうまく撮影ができず。これも本物を手に入れてから写真に撮るしかなさそうです。
帰宅後の発見

いただいてきた由緒書きを読んでみると、この神社は私たちが現在住んでいる市にある”三嶋鴨神社”を信仰して建てられたものだと知りびっくりしました。
こんな偶然があるんですね。
さらに、夫がごそごそと本棚から”うなぎ信仰”に関する本を出してきて、「ここにも今日の神社載ってる!」と大興奮。
さらには子供向けのうなぎの本も出してきて熱心に読み返していました。
こんなふうに行ってから知ることばかりで、なんだか不思議な体験になりました。
ハマりそうな予感がする寺社巡り
思ったよりも有名な神社でした。10月には大きなお祭りもあるそうで、それも気になるところです。
珍しいうなぎの神使の神社は、実際に訪れてみるとびっくりするほど小さな場所なのに歴史と信仰とがぎゅっと詰まっているのを感じました。
また、かつて本殿の後ろにあった音羽川には数多くのウナギがいたという記述もあったりして、信仰とはこういう身近な場所からはじまるのかなと歴史についても考えさせられました。
とにもかくにも次回はお守りもらえるようにがんばります。
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